アレルギー科・検査
健康で豊かな人生を送るためには、自分の体調、体質を常に把握しておくことが大切です。
そのため当クリニックでは定期的な検査やをご提案しております。
DNAや血液などを検査することにより、ご自身の体が持つリスク、がん、遅延型フードアレルギーを早期に発見し、対策を取ることが可能になります。
CTC検査(がん検査)
CTC検査(がん検査)は、血液中を移動するがん細胞(末梢血循環腫瘍細胞=CTC)の数を測定する検査です。CTCの数によりがんの進行状態(発生、転移)を早期に予測することが可能です。
これまでのがん検査では、CT検査などの画像検査では1cm以上、PET検査では直径5mm以上のがん腫でないと検出が難しかったのですが、この検査では1.5mm程度のがん細胞も測定することができるので、超早期のがん発見が可能になりました。
またご自身のがん細胞がどのような特性を持つかを調べることで、より有効な抗がん剤を使用することができます。
遅延型アレルギー検査(IgG検査)
遅延型アレルギー検査はIgG抗体を調べることにより遅延型アレルギーを発見する検査です。
アレルギーには食物を食べた直後に出る蕁麻疹、かゆみ、呼吸困難の症状が出る即時型アレルギーと、食後半日から数日後に、頭痛、めまい、うつ、などの精神神経症状、肩こり、慢性疲労などの症状が出る遅延型アレルギーがあります。
遅延型アレルギーは飲食後時間が経過してから症状が出ること、一般的なアレルギー症状と違う症状が出る場合があることなどから原因の発見が難しいとされてきました。しかし、このIgG抗体の検査により発見が可能になりました。
毎日調子が悪い、気分が悪い…などの原因がわからない慢性症状がある場合はこの検査が有効かもしれません。
- 遅延型フードアレルギーの症状例
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- 食後に睡魔に襲われる
- 便が出ない
- 下痢をしやすい
- 肌があれやすい
- アレルギー体質がある
- 体がだるい
- 原因不明の微熱
- 生理不順
- 関節痛、筋肉痛が続く…
DNA検査
DNA検査とはDNA(遺伝子)の情報を解析することで、自分の体の体質(病気に対するリスクや遺伝的傾向)を調べる検査です。
DNA検査は近年解析技術が急速に発展して、分析費用が下がり、分析時間も短時間で行えるようになっています。血液ではなく唾液からもDNAを調べることができるため、比較的簡単で身近な検査となっています。またDNAは変化しないと考えられているため再検査は必要ありません。
検査結果から、ご自身のかかりやすい傾向にある病気を知ることができます。それを踏まえて病気予防のために生活習慣を改善することが大切です。
<<ビタミンDについて>>
ビタミンDは生体にとって必須栄養素であり、身体のコレステロールから日光浴によって生合成されることが知られている。一般的にはビタミンDはカルシウムの働きに関わり骨などの健康に関与することとして知られているが、ビタミンDはさらにビタミンD2とビタミンD3に分けられる。
ビタミンD3は動物に多く含まれ、ヒトではビタミンD3が重要な働きを果たしている。近年、ビタミンD3は免疫力を調節する機能があり、かぜやインフルエンザなど様々な感染症の発症・悪化の予防にも関与することが分かっています。また、糖尿病、自閉症、妊娠しやすい体作りなどに有効であるとの報告もあります。
<<体内におけるビタミンD3の生成および代謝>>
コレステロール生合成経路の最終中間体である7-デヒドロコレステロールが皮膚で紫外線によりプレビタミンD3に変換し、体温で異性化されてビタミンD3となります。
ビタミンD3は肝臓でCYP2R1およびCYP27A1(CYP2R1が主)により水酸化され、活性型ビタミンD3と呼ばれる1α,25-ジヒドロキシビタミンD3[1α,25(OH)2D3]となります。
1α,25-ジヒドロキシビタミンD3は,ビタミンD受容体が発現している臓器・細胞でCYP24A1により多段階にわたる代謝を受け不活性化されることが分かっています。
<<ImmunoDとは?>>
ImmunoD(イムノD)はオーストリアにあるHG Pharma社にて開発された革新的な免疫調整剤で、細菌やウイルス感染によって引き起こされる免疫反応が低下した人や、アレルギーや創傷治癒促進など、身体の免疫防御力を高めるために使用できる画期的な製剤です。
ImmunoDはHG Parmaにて研究開発されたIL-42(インターロイキン-42)と命名された成分を主とします。IL-42は分子生物学によって細菌で生成され、さらに選択的に脱グリコシル化され、ビタミンD3分子で飽和された二量体としてのビタミンD-結合アルブミン(VDB)で構成されています。
この分子複合体の歴史的な先駆者はgcMAFとして知られていました。 この新しいIL-42は、並外れた免疫調節効果を備え、従来のgcMAFを超える効果を発揮する研究データが出ています。
マクロファージ1型活性の特異的調節と刺激に対するVDBP-、 Gc-MAF-、ImmunoDの有効性の比較では、ImmunoDは従来のビタミンD結合タンパク質(VDBP)の7倍、がん治療などにも使用実績のあるGc-MAFの倍以上のマクロファージ活性を認めました。
<<Immuno D = Interleukin-42>>
IL-42(インターロイキン-42)は自然に免疫系を活性化する2つの天然物質、「ビタミンD3」と「Poly-N-AcGal組換えVDBP」の新しく開発された複合体です。免疫系の制御分子であり、免疫細胞全体の発達と活動に影響を及ぼします。IL-42は、マクロファージ・スカベンジャー細胞の活性を約700%活性化することができ、IL-42は、これまでにコロナウイルスおよび自閉症に対して非常に効果的であるとする発表もされています。 また、進行中のパピローマウイルスに対する興味深い臨床試験もあります。
IL-42は、Greilberger / Herwig( "HG" -Pharma)による開発であり、EUと米国で特許を取得しています。
最近では感染・炎症に伴って生成する酸化ストレスや、血管・神経系の主要な情報伝達物質である一酸化窒素(NO)が、感染炎症において過剰に産生された場合、生体に毒性を発揮して様々なストレス応答を引き起こすことが知られていますが、複合型ビタミンDが、酸化ストレスやニトロソ化ストレス症状を軽減するために、『Immuno D』が感染症の予防および治療として期待されています。
<<Vitamin D binding protein (VDBP)とは>>
肝臓で形成される多機能性血清タンパク質で、妊娠やホルモン性受胎調節などによってエストロゲンが高濃度になると,VDBPの合成が促進されます。VDBPは血漿や腹水,羊水,尿中にも見られ,様々な細胞種の表面上に存在します。血中においては,VDBPは大部分の循環25-OHビタミンDと結合して腎臓に輸送し,ホルモンである1,25-(OH)2ビタミンDに変換されます。
VDBPは免疫調節タンパク質Gc-MAF(Gc protein-derived Macrophage Activating Factor)の前駆体であり,腫瘍に対するマクロファージの活性を高めます。
VDBPは本来血中のビタミンD輸送という機能を持っていますが、VDBP-mafに変化すると輸送機能は失われ、血管新生抑制とマクロファージ活性化という2つの新たな機能を獲得します。これらの機能によりがんの増殖を抑制し、がんを消滅させるのではなく、がんの増殖を抑え、コントロールすることによりがんと共存し、QOLや予後の改善をはかることが出来る可能性があります。
血清Gc-MAFは、ビタミンD結合タンパク質(VDBP)から、2つの糖残基(ガラクトースとシアル酸)を分離して作られています。
これにより、マクロファージの貪食作用を活性化することができます。
ビタミンD自体は優れた抗酸化作用を持っているので、Gc-MAFはさらなる細胞のタンパク質や糖の修飾に対する保護機能や対ストレス性を増強することができます。
料金
当クリニックは完全予約制です
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